内容

情報通信研究機構および次世代安心・安全ICTフォーラムは、情報通信技術(ICT)の活用による安心・安全な社会の実現を目指した取り組みを産学官の連携により進めています。この活動の一環として、ICTを活用した災害対策技術に関する講演会を開催致します。皆様のご来場をお待ちしております。

開催日時

2015年6月17日(水)14:30~16:15(開場14:15)

開催場所

国立研究開発法人 情報通信研究機構 本館4階 国際会議室

〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1

【 施設見学会開催 】
講演会に先立ち12:45より情報通信研究機構の研究施設見学会を開催いたします。
ぜひこちらにも足をお運びください。見学会のみの参加も可能です。
※見学会に参加をご希望される方は12:45までに受付を済ませてください。
※見学会は12:45~14:15を予定しています。

プログラム

講演1
眞木 雅之(まき・まさゆき)
国立大学法人 鹿児島大学 地域防災教育研究センター 特任教授
「火山灰雲のXバンドマルチパラメータレーダデータの三次元解析」
火山灰雲の内部構造を調べるためにXバンドマルチパラメータレーダの観測データを解析するツールを作成しました。解析ツールは火山灰の偏波レーダパラメータの基本統計量、3次元分布、時空間積算値などを計算します。偏波レーダパラメータの3次元分布情報からは、噴煙柱や火山灰雲の内部構造、エコー頂高度、降灰量、火砕物の噴出速度などを推定することが可能です。講演では解析ツールの概要と2013年の桜島噴火の顕著事例の解析結果を紹介します。
PDF(講演資料:4.64 MB)
講演2
佐々木 雅範(ささき・まさのり)
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 第一宇宙技術部門 SLATSプロジェクトチーム プロジェクトマネージャ
「超低高度衛星技術試験機(SLATS)の開発と将来への展望」
JAXAでは、従来実現できなかった、高度200~300 km程度を継続的に飛行する超低高度衛星の研究開発を進めています。超低高度衛星は従来の地球観測衛星と比較して、地表面との距離が半分以下となるため、光学センサ分解能を2倍以上に向上でき、SARの送信電力を8分の1以下に低減できる等の利点があり、実利用への応用が期待されています。本講演では、現在開発中の超低高度衛星技術試験機(SLATS)の計画および将来の超低高度衛星の展望についてお話します。
PDF(講演資料:1.21 MB)
講演3
岡本 幸三(おかもと・こうぞう)
気象庁気象研究所 気象衛星・観測システム研究部・第一研究室 主任研究官
「衛星搭載風ライダーを用いた気象予測の改善」
今日の天気予報・防災情報は、数値予報システムに基づいて作成されており、ここでは世界中の地上・衛星観測データが用いられています。しかし風の鉛直プロファイルの全球的な観測は重要であるにもかかわらず、まだ実現していません。私たちは、将来の仮想的な衛星搭載風ライダーが実現した場合に、数値予報精度がどれくらい改善するか、ということを気象庁の数値予報システムを用いて調べています。これにより、最適な観測システムや数値予報解析手法の検討・開発を詳細に行うことが可能となります。本講演では、数値予報における衛星データの役割と風ライダー利用に向けた調査研究についてご紹介します。
PDF(講演資料:4.81 MB)
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