竜巻の発生、集中豪雨による河川の氾濫・堤防の決壊、ゲリラ豪雨に伴う水害の発生、巨大地震発生後に到来する津波、火山噴火は時として甚大な被害をもたらす。災害の発生が予測されるとき、あるいは災害が発生したとき、地域の住民と当該地域への外来者への迅速で確実な情報伝達や避難誘導等の対応が迫られる。さらに、情報伝達手段であるネットワークとその利用者に被害を与えるサイバー攻撃、不正アクセスを防ぐ危機管理対策の推進は喫緊の課題となっている。
本シンポジウムでは、これらの災害の原因となる事象の検知技術の研究者、これらの情報を地域の防災・減災に生かす自治体関係者、自治体等から発信された安心・安全に係る情報を様々なメディアを通じて当該地域に提供する機関の関係者の講演を通じて、今後の災害対策として必要な技術開発課題とその研究体制、利用可能な技術の実用化への道筋について考える契機とされたい。
本シンポジウムは終了しました。
多くのご来場誠にありがとうございました。
プログラム
司会進行:情報通信研究機構 電磁波計測研究所所長井口 俊夫 | ||
11 : 00 ~ 11 : 05 | 開会挨拶 次世代安心・安全ICTフォーラム 副会長富田 二三彦 |
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11 : 05 ~ 11 : 10 | 来賓挨拶 内閣府政策統括官(科学技術政策・イノベーション担当)付参事官(重要課題達成担当)北村 匡 |
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11 : 10 ~ 11 : 15 | 来賓挨拶 総務省情報通信国際戦略局技術政策課研究推進室 室長荻原 直彦 |
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11 : 15 ~ 11 : 55 | 基調講演1「平成25年台風18号における災害対応について」 町田 善軌京都市行財政局防災危機管理室 防災課長 京都市では台風18号の接近に伴い災害対策本部を設置し対応に当たりました。特別警報が発せられるような記録的な雨量となり、多くの河川が増水により危険な状態となったため、本市独自システム、緊急速報メール、ポータルサイト、Facebookなどを活用し市民に避難情報等を発信しました。その過程で平素からの取組により円滑に実施できた点や、災害対応を通じて明らかになった課題等について報告します。 |
(2.64 MB) |
11 : 55 ~ 12 : 35 | 基調講演2「公共情報コモンズとは -最近の動向と今後の展望-」 吉田 正彦一般財団法人マルチメディア振興センタープロジェクト企画部 部長 皆様は公共情報コモンズをご存知でしょうか。総務省研究会の提言を踏まえ、東日本大震災の直後の平成23年6月から実用サービスを開始した公共情報コモンズは、全国的に利用団体が増加するとともに、提供するサービスの内容も充実させてきています。災害時の情報伝達をはじめ、各種の公共情報の流通・伝達に関し、自治体や交通・ライフライン事業者などの情報発信者と地域の住民へ情報を伝達する各メディアの間との共通の情報基盤として発展を続ける「公共情報コモンズ」について、その概要や活用事例、最近の動向、今後の展望等について、わかりやすくご紹介いたします。 |
(8.98 MB) |
12 : 35 ~ 13 : 30 | ........... 休憩 ........... | |
13 : 30 ~ 14 : 20 | 特別講演 「ネットワークセキュリティの現状と対策」 衛藤 将史情報通信研究機構ネットワークセキュリティ研究所 主任研究員 |
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14 : 20 ~ 14 : 40 | ........... 休憩 ........... | |
司会進行:次世代安心・安全ICTフォーラム 企画部会長熊谷 博 | ||
14 : 40 ~ 15 : 20 | 講演1「気象レーダーを活用した火山噴煙観測と降灰予報」 新堀 敏基気象研究所地震火山研究部 主任研究官 火山噴火時にその規模を即時的に把握することは防災上必要であり、気象レーダーを活用した噴煙観測は有効な方法と考えられます。本講演では、霧島山(新燃岳)や桜島噴火の事例における気象レーダーによる噴煙観測と、その観測データを用いた気象庁領域移流拡散モデル(JMA-RATM)による降灰予報の高度化について紹介します。 |
(5.10 MB) |
15 : 20 ~ 16 : 00 | 講演2「ライダー(レーザー光を使うレーダー)を用いた黄砂・PM2.5・花粉・CO2・風の観測」 水谷 耕平情報通信研究機構電磁波計測研究所 総括主任研究員 パルス状のレーザー光を大気中に送信し、大気分子や大気中微粒子、雲などからの散乱光を受信するライダーは、レーザー光を使うレーダーの意味でレーザー・レーダーとも呼ばれます。ライダーにより黄砂、PM2.5、花粉などの微粒子や気象予測・気候変動に重要な風やCO2の計測を行うことができます。 |
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16 : 00 ~ 16 : 40 | 講演3「高速スキャンレーダーによる突風・局地的大雨の探知技術の開発」 楠 研一気象研究所気象衛星・観測システム研究部第四研究室 室長 気象庁気象研究所では、最新の気象観測システムを用いた様々な大気現象の観測・探知の研究を行っています。今回は時として大きな災害をもたらす竜巻など突風や局地的大雨について、高速スキャンレーダーによる探知手法の研究を紹介します。 |
(3.51 MB) |
16 : 40 ~ 16 : 45 | 閉会挨拶 次世代安心・安全ICTフォーラム 会長髙畑 文雄 |