5G地上系ネットワークへのNTNの適用

5G Evolution & 6Gに向けたドコモのR&DにおけるNTNの取り組みについて概説いたします。

NTN実現に向けたHAPS 5Gモバイルダイレクト通信システム

超広域のカバーエリア、災害に強いネットワーク、さらには今後急速な普及が予想されるドローンや空飛ぶクルマが飛行する上空エリアへの通信サービスの提供を実現する新たな移動通信プラットフォームとして成層圏通信プラットフォーム(HAPS)への期待が高まっています。本講演では、HAPS移動通信システムの概要を述べるとともに、ソフトバンクの取り組みを紹介します。

HAPS機体および電波伝搬(ミリ波帯)

近年の脱炭素化の動きは、二次電池や燃料電池の高性能化への開発が加速させています。その結果、これまで技術的に安定運用が難しかったHAPSの実現性が大きく高まっており、世界ではHAPSの開発及びそれに搭載する通信機器の開発も加速されています。本講演では、HAPSについて現在の開発状況や技術的な課題と解決の糸口、そしてHAPSが可能とするサービスについて解説を行います。(高盛)

5G Evolution & 6Gにおける空・海・宇宙を含むあらゆる場所でのユースケースを想定した「超カバレッジ拡張」実現に向けて、HAPSと広帯域なミリ波帯の電波を活用した空からの高速大容量かつ低遅延な通信に着目しています。本講演では、HAPS実機を利用する前の初期実験として実施した小型飛行機による39 GHz帯電波伝搬測定の実証実験について報告します。(外園)

地上局およびアンテナ(ミリ波帯)

5G/Beyond 5GにおいてHAPSを利用したブロードバンド通信は国際的な商業化の動きが加速、環境整備や技術開発も進み、その普及拡大が期待されています。そこで、HAPSを用いたミリ波帯(Q/V帯)による高速・大容量の無線システムの開発と、ミリ波帯における周波数利用効率の向上、HAPSシステムの実用化が求められます。そのためには、地上系移動通信システムとの干渉低減と周波数共用技術の確立が必要です。本発表では、HAPSを用いたNTNの研究開発の一つとして、HAPS用の38 GHz帯地上局アンテナシステムについて紹介します。

タイトル

移動通信における地上系セルラシステムと衛星・HAPS等の非地上系システムの連携の動向

開催日時

2021年12月22日(水)13:30 ~ 16:30(オンライン開催)

本シンポジウムはビデオコミュニケーションツール「Zoomウェビナー」を使ったオンラインイベントです。お申し込みいただいた方には、参加用URLをメールにてお送りします。

開催概要

「衛星やHAPSを地上系のセルラ移動通信システムに組込む研究開発」は、情報通信研究機構を始め移動通信事業者や衛星通信事業者を含めて、国際的にも研究開発・標準化が盛り上りを見せています。
次世代安心・安全ICTフォーラムでは、通信技術部会の講演会として最新の研究成果をご紹介します。

講演会プログラム

13:30 ~ 13:35開会挨拶松島 裕一次世代安心・安全ICTフォーラム 会長
13:35 ~ 13:50【イントロ】
5G and Beyond におけるNTNへの期待
山尾 泰次世代安心・安全ICTフォーラム 通信技術部会長(電気通信大学)
13:50 ~ 14:25【講演1】
5G地上系ネットワークへのNTNの適用
浅井 孝浩株式会社NTTドコモ 6G-IOWN推進部 次長
14:25 ~ 15:00【講演2】
NTN実現に向けたHAPS 5Gモバイルダイレクト通信システム
長手 厚史ソフトバンク株式会社 テクノロジーユニット 基盤技術研究室 室長
15:00 ~ 15:05前半部質疑応答  
15:05 ~ 15:45【講演3】
HAPS機体および電波伝搬(ミリ波帯)
高盛 哲実スカパーJSAT株式会社 新領域事業本部 スペースインテリジェンス事業部 シニアエキスパート
外園 悠貴株式会社NTTドコモ 6G-IOWN推進部
15:45 ~ 16:20【講演4】
地上局およびアンテナ(ミリ波帯)
大倉 拓也情報通信研究機構 ネットワーク研究所 ワイヤレスネットワーク研究センター 宇宙通信システム研究室 研究員
16:20 ~ 16:25後半部質疑応答  
16:25 ~ 16:30閉会挨拶門脇 直人国立研究開発法人情報通信研究機構 理事
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