主催:次世代安心・安全ICTフォーラム、国立研究開発法人情報通信研究機構
後援:けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会
光と無線を高度に融合して活用する基盤技術は、大容量通信ネットワークはもちろん、高精度イメージングやセンシングなどの様々な革新的社会システムの創成につながると期待されています。本講演では、光と無線をシームレスに融合するための光・高周波変換デバイス技術や光集積デバイス技術、光ファイバ無線サブシステムなどについて解説し、さらにそれらを駆使した90GHz帯空港滑走路監視レーダ等の社会展開について紹介します。
近年、インフラの老朽化が社会問題となっています。この課題に対し、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で開発したのが振動可視化レーダVirAです。VirAは遠隔からマイクロ波を照射し、数十ミクロンレベルの振動や微少変位を面的に画像化します。昨年度からVirAをベースにより微少な振動を画像化できるミリ波VirAを開発しています。この研究ではミクロンレベルの変位を検出するため、ミリ波帯超高純度チャープ信号の開発を行ないました。本講演ではVirAの開発と応用を紹介させていただきます。
近年、都市部で局地的大雨(通称ゲリラ豪雨)が多発していますが、その予測精度は未だ充分ではありません。フェーズドアレイ気象レーダーの開発により雨の観測時間分解能が向上し、局地的大雨をタマゴの段階から観測できるようになってきました。さらにリードタイムの長い予測を実現するためには、水蒸気(レーダーで見える前の水)の把握が重要です。情報通信研究機構が開発を進めている地上デジタル放送波を用いた水蒸気量観測について紹介します。
情報通信研究機構および次世代安心・安全ICTフォーラムは、情報通信技術(ICT)の活用による安心・安全な社会の実現を目指した取り組みを産学官の連携により進めています。この活動の一環として、ICTを活用した最新のセンシング技術に関する講演会を開催いたします。
2018年7月6日(金)13:15 ~ 16:00(開場12:45)
都道府県会館 4階 402会議室
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-3
交通案内:http://www.tkai.jp/information/tabid/84/Default.aspx
13:15 ~ 13:20 | 開会挨拶 | 松島 裕一 | 次世代安心・安全ICTフォーラム 会長 |
13:20 ~ 13:25 | 来賓挨拶 | 田沼 知行 | 総務省 情報通信国際戦略局 技術政策課 研究推進室 室長 |
13:25 ~ 14:10 | 革新的社会システムの創成をめざした光・無線融合技術 | 山本 直克 | 情報通信研究機構 ネットワークシステム研究所 ネットワーク基盤研究室 室長 |
14:10 ~ 14:55 | 振動可視化レーダVirAの開発と応用 | 能美 仁 | アルウェットテクノロジー株式会社 代表取締役 |
14:55 ~ 15:05 | 休憩 | ||
15:05 ~ 15:50 | 地デジ放送波を用いた水蒸気量観測-局地的大雨の予測精度向上を目指して- | 川村 誠治 | 情報通信研究機構 電磁波研究所 リモートセンシング研究室 主任研究員 |
15:50 ~ 16:00 | 閉会挨拶 | 細川 瑞彦 | 情報通信研究機構 理事 |