主催:次世代安心・安全ICTフォーラム、国立研究開発法人情報通信研究機構
日時:2016年7月4日(月)10:30−15:35 (開場10:00)
会場:放送大学付属図書館3階AVホール
●JR京葉線「海浜幕張駅」下車、 ●放送大学内にも食堂はございますが混雑が予想されます。
周辺の食堂
協力:放送大学
〒261-8586 千葉県千葉市美浜区若葉2-11
北東方向へ約1km(徒歩約15分)
または、
●JR総武線「幕張駅」・京成電鉄千葉線「京成幕張駅」下車、
海岸方向へ約1km(徒歩約15分)
特別講演:「知を繋ぐ」
(10:40-11:30) 近藤 喜美夫 (こんどう・きみお:放送大学 情報学プログラム/情報コース 客員教授)
講演概要:
安定を前提として進歩を感じることで我々は幸福を感じています。身の回りに予想され生じるリスクを軽減・克服し、安心し快適な生活を楽しむために知が役立ちます。学習・教育あるいは研究により深められる知は、互いに協同することで新しい効果を生じ、地理的に分散していても通信により効果を展開できます。ここではこのような知の協同について、教育と通信の観点から方法と効果を考えます。
(11:30-12:10) 宇野沢 達也 (うのざわ・たつや:(株)ウエザーニューズ 減災プロジェクト プロジェクトリーダー)
講演概要:
インターネットが発達した現在では、居ながらにして様々な情報を得ることが可能になっています。またSNSなどを利用して個人で広範囲に情報を発信する人が増えてきています。 ここではこのようなインターネットを活用した情報共有とこれからの防災・減災情報のあり方について、ウェザーニューズで行っている取り組みを通じてお伝えいたします。
講演2:「無人航空機を利用したネットワーク孤立地域との中継技術」
(13:10-13:50) 三浦 龍 (みうら・りゅう:(国研)情報通信研究機構 上席研究員)
講演概要:
東日本大震災の教訓を受け、災害に強いワイヤレスネットワークの研究開発の一環として、ネットワーク上で孤立した地域において、小型無人航空機(UAS)を中継して外部との通信接続を迅速に確保するとともに現場の空撮映像等を災害対策本部等にリアルタイムで届ける無線中継システムの開発を行い、各地で実証実験を実施しています。本発表では、検討の背景、UAS無線中継システム概要,実証実験の状況、今後の動向等について紹介します。
講演3:「地震の時に何が起きるのか?-液状化のメカニズムと対策の最前線-」
(14:10-14:50) 菅野 高弘 (すがの・たかひろ:(国研)海上・港湾・航空技術研究所 上級専任研究員)
講演概要:
地震による構造物被害の実態、特に液状化現象による被害発生のメカニズムと対策について説明します。1964年アラスカ地震、1964年新潟地震の液状化被害を契機として、液状化メカニズムの研究が開始され、様々な対策工法が開発されて来ていますが、1995年兵庫県南部地震、2011年東北地方太平洋沖地震などでも大規模な液状化被害が発生しています。52年間の技術者、研究者の苦悩と調査、研究、対策技術開発の最前線について実例を挙げて説明します。
講演4:「東北地方太平洋沖地震における千葉県の液状化被害とその対策」
(14:50-15:30) 浅尾一已 (あさお・かずみ:千葉県防災危機管理部防災政策課 主幹)
講演概要:
千葉県では東北地方太平洋沖地震で、東京湾岸や利根川沿いの埋立地で広域に液状化被害が発生しました。県では、この液状化被害を契機に「液状化しやすさマップ」を作成するなど、県民に対し液状化について啓発するとともに、液状化対策を促しています。講演では、大震災後の千葉県の対応と液状化対策の課題などについて話す予定です。
本講演会は平成28年度情報通信月間の参加行事です。