略歴

1993年　京都大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士後期課程修了、理学博士
          　ドイツ・マックスプランク超高層研究所　客員研究員
1994年　郵政省通信総合研究所入所
1998-1999年　米国・アラスカ大学フェアバンクス校　客員研究員
2002年　内閣府総合科学技術会議事務局　参事官補佐
2012年　(独)情報通信研究機構電磁波計測研究所宇宙環境インフォマティクス研究室長

講演３：「宇宙天気現象による脅威と安心・安全」

「宇宙天気」という言葉は未だ一般的ではありませんが、私たちの生活に様々な形で関連しています。宇宙天気の源は太陽活動が主ですが、電波伝搬に関わりの深い電離圏（高度80-1000 ㎞の電気を帯びた大気）は地上の地震や気象にも影響を受けていることが分かってきました。また近年欧米で議論が盛んになってきている「宇宙状況認識（SSA）」で宇宙天気が取り上げられたのをはじめ、国際民間航空機関（ICAO）では宇宙天気情報の航空機運用への使用を義務化する動きが加速しています。このような宇宙天気に関わる動向についてお話します。